ロックンローラ

年明けから他にも買ったりしたものはあったのだけれども。
やっと買いました。

ロックンローラ [DVD]

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ガイリッチー得意の群像劇である。
某ステイサム好きのためにガイ作品を買っている節があるのだが、なんだかんだいってガイの世界が結構好きだ。
どんな風に好きだと語るのは難しいというか、あらゆる部分でとても面白いというか。

実は主筋のワンツー役のジェラルドバトラーよりもアーチー役のマークストロングの方が好きだ。ナレーションもやっているのでとてもお得な作品だ。
アーチーはワンツーが金を借りたマフィアの番頭だ。マフィアの息子でロックスター(?)のジョニー役トビーケベルもなかなかいい。なんか調べてみると今ひとつ主役級にはなれていないらしいが、このジョニー役はなかなかスバラシイ。
スバラシイと言っても私的評価なのでスバラシイの中身は私の気持ちになって考えて欲しい。
キャラクターを上手に演じていると思っている。
体も「いかにもロッカー(でジャンキー的)体型」でちゃんと作っているし。
群像の場合でも端々のキャラ(と役者)をちゃんと用意しているガイリッチーが結構好きだ。(凄く好きだとは敢えて言わない←くやしいから)
忘れてならないのはハンサム・ボブ役のトム・ハーディだ。
ダークナイトライジングのベイン役でなぜか私の評価を落としている彼だが(別にトムハーディじゃなくてもいいんじゃないか?というキャラクターだったと思う。ということはトムハーディに罪は無い訳だが)

↓ここから先はちょっとネタバレ

ハンサム・ボブはゲイだ(バイかもしれないが)。
ワンツーに淡い気持ちを抱きながらもいい友達だった。
「微笑ましい男の友情」だと思うところは、「そのこと」に気づいていないのはワンツーだけで、他の共通の友達は知っていながらも(※確認したら「お前以外みんな知ってる」って言ってましたw)ワンツーには誰も知らせたことが無いというところ。
「その部分、友情と関係ないじゃん?」
そのとおりだ。(ちょっと違ったけどな。「そういった人間性を持つならホモもそう悪くないと思うぜ」だそうだ。でもだから「応えてやれ」でもない。それでいいのだ。)
私も別段、ワンツーとハンサムボブの仲を発展させたいとか成就させたいとか、そう言う欲求は全くない。
これは男共の熱い(というには笑いどころが多い)友情と信頼とプライドの劇なのである。

あるいは、「そこまでしてワンツーをひっかけたかった」という、男どもの手の込んだジョークかもしれない。そう思わせる部分がないこともないので、どうしてもそういう目でみたくない人はそう思っておけばいいだろう。
だがしかし、ゲイの弁護士から情報を引き出す時の「俺に任せとけ」的なハンサムボブの目つきと行動は立派なものだった。立派の意味がだいぶんに違うのでそれは観て確認(判断)してほしい。
あくまでも個人的な感想である。

もちろん、ジェラルドバトラーのワンツーも面白いので、暇な人はみてあげて欲しい。